価格交渉の実際「大阪南における取組事例について」																	(大阪南医療センター・300-500床未満)								 
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									| 医療機関名 | 大阪南医療センター | 
																
									| 経営主体 | 独立行政法人 国立病院機構 | 
																
									| 病床規模 | 300-500床未満 | 
																
									| 所属部門 | 経営企画 | 
								
									| 投稿者 | 大阪南医療センター | 
								
									| 公開日 | 2018-06-07 | 
							
						
					 
				 
				
					- 背景
- 病院概要■ 病 床 数 : 430床(運用病床428床) 一般420床・CCU/ICU6床・HCU4床
 ■ 診療科目 : 29診療科
 ■ 医療圏  : 南河内二次医療圏
 - 大阪南医療センターでの実際● 目標 :年間約7,200万円の削減
 
 価格交渉する前に、「どうすれば安くなるか?」「今の価格が安いのか?高いのか?」
 「SPD業者に任せているだけでいいのか?」と、何から始めたらよいか分からなかった。
 そこで、MRPベンチマークシステムを活用して現状を分析することに!
 
 ●ベンチマークでの分析
 メーカー別、循環器科、整形外科、全体で分析したところ、
 他施設に比べてA判定(平均より安い)が少ないことが判明した。
- 取り組みの内容
- ベンチマーク分析をふまえた作戦◆購入額の10%削減を要求する
 ◆費用対効果が得られる商品を優先的に交渉する
 ◆C判定(平均より高い)・D判定(最も高い)をB判定(平均)以上にする
 
 - 【診療材料単価見直しの文書発出】各業者へ事務部長名で文書発出・・・病院の本気度をアピール
 【文書概要】
 ◆市場価格に基づく希望価格を提示
 ◆現行納入業者に対して優先的に価格の見直しを依頼していること
 ◆希望価格に達しない場合は個別に価格交渉すること
 ◆合意に至らない場合は、他業者と交渉すること
 ◆同等他メーカー品への切り替えを促進していくこと
 
 - 【医師に価格交渉への協力依頼】「院長にお願いしたこと」
 医長会(医長以上が集まる会議で、次の発言をお願いした。
 ◆経費削減の観点から、診療材料費の削減に取り組むこと
 ◆事務から診療科に要請があるので協力すること
 ◆事務から価格交渉の場に同席の依頼があれば協力すること
 
 「診療科の部長・医長にお願いしたこと」
 ◆価格交渉の場へ同席すること
 ◆新採用の診療材料を希望する場合は、納入価について、事務に確認することをメーカーに伝えること
 (SPD業者経由)
 ◆医療材料の切り替えの場合、現行価格から価格が上がると採用が難しいことをメーカーに言うこと
 
 - 【業者毎に価格交渉を実施】事務・SPD業者・メーカーの3者間による交渉
 ◆SPD業者が契約しているベンチマークとMRPのベンチマークを提示し、全国との差を認識してもらう
 ◆希望単価=最安単価ではなく、平均より少し安い単価を提示(あまり無茶な交渉はしない)
 ◆スケールメリットで単価が安くなると言う業者に対し、購入数量や病院規模により価格が高くなることは
 ベンチマーク上、理由にならないことを説明
 
- 取り組み後の状況
- (価格交渉1回目)◆約1ヵ月で2,000万円の削減に成功
 ◆上位15メーカーは約3%から5%の削減に応じてくれた
 ※しかし目標の10%に達したのは1社のみ・・・まだまだ目標には届かない
 - 
- (価格交渉3回目以降)- 
院長や医師の協力を受けて、メーカーと直接交渉し、効果は約4,000万円の削減 - 
→今後も粘り強い交渉が必要!
 
 - 取り組みの成果上記の価格交渉等、平成29年度の取り組みによる最終的な削減額は約5,200万円
 ・若干の品目変更はしたが、効果は約450万円程度
 ・ほとんどの品目が現行取引業者
 
 - 価格交渉に取り組む上で大事なこと【目標を明確に】まずは「やる気」
 【分析】やみくもに交渉するのではなく、現状をしっかり分析してから
 【作戦】説得力のある資料作成(ベンチマークシステムを用いた根拠のある数字を使う)
 【交渉】周りを巻き込む
 - まとめ◇SPD業者任せでは価格は下がらない。担当係員任せでもそんなに価格は下がらない
 ◇病院の本気度を示さないと、業者は相手にしてくれない
 →事務部門の役職者は、本気度を示す1つのため、矢面に立つ必要がある
 →病院全体で取り組んでいる姿勢を見せることが重要
 ◇医師と価格交渉をすると効果的なため、協力を要請することが大事
 ◇診療材料の価格交渉は、継続して行っていくものであり、担当者等の人事異動で消滅するものではない
 ◇交渉をするうえで、ある程度の仕組みを構築していくことが重要である
- ホームページリンク
- 独立行政法人 国立病院機構 大阪南医療センター
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										所在地:三重県津市栄町3丁目141番地1 モアビル6階
										TEL:059-221-5311
									 
								 
																
																			
																				
								
							 
						
					 
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