看護師と看護補助者の役割と連携について (社会福祉法人 恩賜財団 済生会 山形済生病院・300-500床未満)
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看護師と看護補助者の役割と連携について
医療機関名 |
社会福祉法人 恩賜財団 済生会 山形済生病院 |
経営主体 |
公的病院 |
病床規模 |
300-500床未満 |
所属部門 |
看護 |
投稿者 |
武田 まき子(看護部)、齋藤 美恵(看護部)、黒沼 ゆり(看護部)、太田 昭子(看護部) |
公開日 |
2015-07-21 |
- 背景
看護チームとして質の高い看護を提供していくためには、「看護職と看護補助者が適切に役割分担をすること」が重要である。看護補助者も看護に対する高い倫理観と職業意識(個人情報の保護など)が求められる。
当院では、「看護補助者業務の効率化を図るプロジェクト」を発足し、看護補助者の役割の明確化を図るための「山形済生病院看護補助者業務基準」を作成したり、看護補助者体制検討会を開催したり、看護補助者としての責務や業務範囲に応じた研修を行った。
- 取り組みの内容
プロジェクト活動内容
1、看護補助者の効率化を図るプロジェクトとして、月1回の会議の開催、研修計画と実施、
「山形済生病院看護補助者業務基準」を作成。
看護補助者業務手順については、日本看護協会の「看護補助者の業務範囲とその教育等に関する検討報告書」と
済生会「看護補助者の役割・教育ガイドライン」を参考に当院の看護補助者業務基準を作成した。
2、看護補助者全体研修の実施(※看護補助者研修は勤務時間内の集合研修とした)
(1)山形済生病院事業計画、看護部目的・目標、看護補助者の役割と業務について
(2)標準予防策(PPE・手洗い)について
(3)個人情報と守秘義務、KYTについて
3、技術研修の実施
(1)食事介助
(2)移乗動作
4、各病棟代表者による、看護補助者業務内容の意見交換・情報交換を年4回開催。
研修での学びがどう活かされているか、日ごろ疑問に思っていることなどの情報交換を行った。
- 取り組み後の状況
看護補助者全体研修・技術研修の参加者アンケート結果
参加者アンケートの結果によると、参加者の9割以上が「理解できた・だいたい理解できた」の評価であった。
全体研修では「チームの一員として努力したい」、「正しい感染管理を身に着けたい」、「コミュニケーションを良くすることで事故やエラーを減らすこと」「報告・連絡・相談が重要」等の感想があった。
また、技術研修では、「食事形態を考え、摂取姿勢が重要である」、「見よう見真似で行っていたトランスファーを見直すことができた。正しい方法で、患者の負担にならないよう安全な移乗動作を行いたい」等の感想があった。
今回の研修が各看護単位での実践や他病棟への応援体制に役立つことを期待したい。
今後の考察
1、「山形済生病院看護補助者業務基準」を活用し修正していく。
2、看護補助者体制検討会の開催を継続し、より適切な役割分担を図る。
3、看護補助者全員が参加できる研修会を次年度も企画運営する。
4、技術研修の内容を検討し開催する。
以上を継続し、看護職と看護補助者が連携することで、より安全で安心な看護の提供につながると考える。
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- 社会福祉法人 恩賜財団 済生会 山形済生病院
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