病院統合の軌跡と現在 (中東遠総合医療センター・500床以上)
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病院統合の軌跡と現在
医療機関名 |
中東遠総合医療センター |
経営主体 |
国公立病院 |
病床規模 |
500床以上 |
所属部門 |
その他 |
投稿者 |
山崎 浩(管理課施設物品係主幹) |
公開日 |
2014-01-24 |
- 背景
- 中東遠総合医療センターは、平成25年5月1日、静岡県袋井市の袋井市民病院と掛川市の掛川市立総合病院が統合し、「中東遠地域の基幹病院として、すべての人に質の高い医療を提供し、愛され、信頼される病院」を基本理念とし新設された。
両病院とも築30年近くを迎え、建物の老朽化が進行しており建替えの時期が近づいていた。また中東遠地域の医療圏当たり医師数が、全国平均と比べて少なく、医療圏内では診療科の縮小・施設の閉鎖が相次いでおり、こうした状況を改善するため統合が決定された。また、両病院の派遣医局が同じであったこと、新病院建設協議会長・副会長が統合に向けて強力なリーダーシップを発揮したことも、大きなポイントとなった。
- 取り組みの内容
- 統合時の懸案事項とその対策として
(1)市民感情への配慮(病院へのアクセスが悪くなってしまうのでは・・・という不安)
→協議会の会議内容公開・市民説明会を開催・新聞やテレビ、広報誌等を最大限活用する等、情報の周知を図った。
(2)新病院の建設場所
掛川市側と袋井市側にそれぞれの思いがあったが、地域医療を守るため、それを乗り越え、現在の場所が選定された(元々ゴルフ場だったため、短期間での開発が可能であった)。
災害拠点病院としての震災対策
(1)電気・水・医療ガス・食料等、ライフラインを十分に確保。
(2)建物の耐震化(免震構造、天井の落下防止等)。
(3)通信手段の多重化。
(4)現存の下水施設が破損した際に備えて、7日分の汚水貯留槽を地下に設置。
(5)駐車場にマンホール型の仮設トイレを20基設置。
(6)ヘリポートの設置。
(7)800床まで病床数を拡大可。
(8)ホスピタルモールでの医療処置が可能。 …etc
- 取り組み後の状況
- 今後も、中東遠総合医療センターは中東遠地域の基幹病院として、7つの基本方針を基に全ての人に質の高い医療を提供し、より一層信頼される病院を目指していく。
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