名古屋市立大学病院の紹介及び「27年度の価格交渉の状況について」																	(名古屋市立大学病院・500床以上)								 
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							 名古屋市立大学病院の紹介及び「27年度の価格交渉の状況について」				
				
				
					
						 
					
					
						
						
							
								
									| 医療機関名 | 名古屋市立大学病院 | 
																
									| 経営主体 | 特定機能病院 | 
																
									| 病床規模 | 500床以上 | 
																
									| 所属部門 | 用度・調達 | 
								
									| 投稿者 | 伊藤 康隆(病院業務課 物品管理係 主事) | 
								
									| 公開日 | 2015-12-22 | 
							
						
					 
				 
				
					- 背景
- 名古屋市立大学病院の概要1)病院概要及び診療統計(平成26年度年実績)
 ①病床数:808床(一般772床、精神36床)
 うち高次機能病床:ICU10床、CCU4床、救命救急センター20床(うちEICU2床)、MFICU6床、NICU12床、GCU15床
 ②平均在院日数:14.1日
 ③1日外来患者:1,784.7名
 ④紹介率:64.5%
 ⑤逆紹介率:63.9%
 ⑥救急患者数:12,893人
 ⑦手術件数:7,393件
 
 2)医療高度化への対応
 病院として高度な医療に対応すべく、救命救急センターの整備や周産期医療を充実(NICUの増床等)させる等の
 対応を行っている。
 また、da Vinciやトモセラピー等の医療機器を導入するなど、先端医療にも対応可能な設備となっている。
 
 3)患者アメニティの向上
 患者のプライバシーを守ると共に、外来診療棟の診察室の個室化や屋上庭園の設置等、
 患者の過ごし易さに配慮した院内の空間作りを目指している。
 
 4)医療人の育成
 大学病院として医療人の育成にも注力している。『臨床シミュレーションセンター』を設置しており、
 主に人手が不足している周産期医療、新生児医療、救急医療等の技術を習得できるようになっている。
 
 5)研究分野との協力
 新しい試みとして、病院と工学部が連携し、メディカルイノベーションを生み出すための取り組みを行っている。
 また、医療分野における革新的機器、システム等の研究開発、臨床研究およびこれらの推進に必要な人材の育成のため、
 医療デザイン研究センターを設置している。
 研究開発事業は、名古屋市工業研究所の技術支援を受け、産学官連携のもとに推進されている。
- 取り組みの内容
- 平成27年度における医療材料調達予定分の交渉方法について当院では平成20年度以降、MRPベンチマークシステムを利用した価格交渉を行っている。
 毎年度、約数千万円/年間の削減効果をあげていたが、更なる効果をあげるため、平成27年より院内ルールを見直し、新たな方法で交渉を行った。
 
 1)適正な希望価格を設定
 ベンチマークを参考に、購入量の多い品目等については希望価格を全国平均価格未満に設定した。
 
 2)病院全体で交渉する姿勢
 (平成26年度迄)
 事務方のみで交渉を行っていた。
 (平成27年度)
 診療科から、メーカーや業者に対して、事務が行う交渉に協力するよう依頼し、病院全体で交渉する姿勢を見せた。
 (医師には事務の交渉の側面支援をお願いし、医師側から直接的に価格の話はしない。)
 
 3)共同交渉の実施
 (平成26年度迄)
 名古屋市立大学病院単独で交渉を行っていた。
 (平成27年度)
 近隣の大学病院と協定を結び、納入価格情報を共有し、共同交渉を行った。
 また、名古屋市病院局の担当者と、当院の担当者が双方の価格交渉の説明会に出席するなど、
 共同で交渉する姿勢を見せた。
 
 4)商権・商品切り替えの示唆
 ・協力に消極的な業者に対しては、新規参入業者等、他社に商権の移動がありうることを示唆した。
 ・希望価格を達成できない商品については、より安価で購入できる他業者の同等品に切り替える可能性があることを示唆した。
 
 5)新規材料申請に係る事務手続き
 ・交渉期間を十分に取るために、新規材料の申請受付期限を当月の15日から翌日の5日へ変更した。
 ⇒交渉期間が長くなったことにより、十分な交渉を行うことが可能になった。
 ・交渉における価格の目標を「ベンチマーク未満」に設定した。
 ⇒年間単価契約交渉と足並みを揃え、新規品の購入ルールを原則、平均価格未満とした。
- 取り組み後の状況
- 今後の課題1)平成27年度の削減効果の維持・継続、更なる改善
 ⇒同種・同効品への置き換え等、更なるコスト削減への取り組みを目指す。
 
 2)他病院との連携の推進
 ⇒現在、3病院で行っている共同交渉の仕組みを拡充し、より効果的な取り組みを目指す。
 
 
- ホームページリンク
- 名古屋市立大学病院
※本稿は、平成27年9月4日に開催された第13回中部エリア病院調達業務実務者会議にて講演いただいた際の講演内容を、医療手帖取材班でまとめたものです。 
				
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