中央検査室改革の先に見えるもの																	(社会福祉法人 恩賜財団 済生会中和病院・300-500床未満)								   WEB展示会TOP  >
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									医療機関名 
									社会福祉法人 恩賜財団 済生会中和病院 
								 
																
									経営主体 
									公的病院 
								 
																
									病床規模 
									300-500床未満 
								 
																
									所属部門 
									臨床検査 
								 
								
									投稿者 
									中央検査室 
								 
								
									公開日 
									2015-07-10 
								 
							 
						
					 
				 
				
					背景 
					意識の変革が求められる中、「変わらなければ」と言う総論は理解できても永年使い続けた思考回路を新しく創り実行するのは容易ではない。今回、技師長交代を機に業務の効率化と同時に医療の質を向上させるために、我々が実践した取り組みの一部について報告する。 
					取り組みの内容 
					【検討1】出血時間検査の実施是非に関する検討 【検討2】微生物検査の院内実施に関する検討 取り組み後の状況 
					【検討1】結果および考察 
出血時間(BT)検査1,975件の結果は、5分以内が1,895件(95.9%)、5.5分以上は80例(4.1%)であった。そのうちBT以外にPT・APTT・血小板数が基準値外であったものは8例で、それぞれ診療録より抗凝固薬等の投薬中または肝臓疾患であったことを確認した。
この調査結果と文献考察を加えて医療部会で説明し、外科医、麻酔医の反対もなく術前の採血セット項目から除外することが決定した。必要時は、単項目メニューから選択して依頼するようにしたが、その後の依頼はない。
これまで、出血時間(BT)検査は、止血・凝固担当技師が依頼発生のたびに出向していたため、今回の改善により、1日平均で約1.5時間の節約となり、検査を途中で中断して採血室や病棟へ出張検査しなければならない技師の負担は軽減され、止血・凝固検査報告のスピード化に繋がった。また、時間外緊急検査は1名体制のため、出血時間検査出向による宿・日直者が検査室不在となる状況も解消された。
 
【検討2】諸問題の解決策 
血液培養は、まず血液培養検査について外部委託業者と、陽性ボトルのみ同定および感受性検査の依頼をすることについて話し合い、了解をとった。
院内実施にあたり、時間外緊急検査項目に入れるため、技師全員がグラム染色研修および院外講師を招き鏡検技術の習得を行った。
院内実施開始後、依頼件数は増加し陽性報告も24時間以内が可能になり、TAT( Turn
Around Time)は大幅に短縮した。また、清潔操作採血マニュアルを作成し、タイミングの良い時期の看護師による採決を試みたところ陽性率が上昇した。
 
結論 
1.臨床検査技師も経営の視点を持ちながら「質」を担保する意識改革が必要である。 
				
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							【独立行政法人地域医療機能推進機構 大阪病院
独立行政法人地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター】							
							
公的病院・500床以上
																						
														
						 
				 
				
								テーマ: 
				業務効率化 、コスト削減(材料)