第1回・第2回見直し事業打ち合わせ
病院幹部(院長、副院長、事務部長、手術部長等)に対し、SPD事業の考え方と趣旨を説明。
また、MRPベンチマークシステムにおける当院の立ち位置を確認したところ
C判定(平均より高い)・D判定(最も高い)が多いことが判明。
⇒C判定・D判定の上位20品目についてB判定(平均価格)以下への価格見直しを要請し、交渉結果、
3か月の実績数量で約200万円下がった。ただし、平均価格に達成したのは3品目のみ。
ゼロ回答(価格変更なし)も2品目あり。
第3回・第4回見直し事業打ち合わせ
SPD業者ヒアリング・委託仕様書のすり合わせ。
【価格交渉の方針】
◆病院から目標価格(ベンチ平均価格)を提示。
◆価格交渉開始にあたり、病院幹部等による「業者説明会」開催を決定。
第5回・第6回見直し事業打ち合わせ
納入実績シェア上位業者に対し、院長・事務部長出席のもと説明会を開催。
その後、交渉結果データが提出されたが、C判定・D判定のシェアは約65%で、
数%しか削減されていなかったため、個別にヒアリングを行い、
今後どのような対応をするかについて回答を求めた。
【SPD業者とのヒアリング】
◆病院希望価格に達していない品目について、SPD業者には
価格交渉の中間報告を義務付け。
◆今後はメーカーの上級マネージャーとの交渉に変更し、交渉にはSPD統括マネージャーの同席を確約。
(担当者のみの責任で終わらせないようにする)
◆
病院希望価格は、ベンチマークにおける最安値ではなく平均価格であることなどを改めて説明。
第7回・第8回見直し事業打ち合わせ
達成率の低い業者とのヒアリングを実施。
◆購入数が他病院より少ない
⇒ベンチマーク上では当院の使用量は平均より多いことを伝える
◆メーカー側は、症例が以前より減っている、価格を下げ続けてきたため難しいと言っている
⇒協力が得られないメーカー名を文書で提出するように指示し、
国立病院機構本部でメーカーから直接話を聞くと伝える。
結果、再度、メーカーと交渉することになる。
◆メーカーが、ベンチマークで下げるのは限界、改定前なので難しいと言っている
⇒価格が平均以上のため交渉していることと、業者、メーカーの対応が遅いから継続しているだけであると
いうことを伝える。
取り組み後の状況
価格交渉結果
S判定(最も安い)、A判定(平均より安い)、B判定(平均的)の割合が約33%から約65%に改善し、
他病院に同等のレベルとなった。
価格交渉を行う上での留意点
◆直接交渉の場に院長や事務部長なども同席してもらうことで病院としての本気度、熱意を理解してもらう。
特にメーカー等との直接交渉が必要となる場合は、経営的判断ができる方の協力を求める。
◆目標金額の設定はベンチマーク上のB判定(平均的)以下にする設定とし、設定理由を明確に説明する。
◆回答期日を決めて交渉する。
◆もう下げれない等、納品できない理由を言われている場合は、
場合によって書面で根拠を示してもらい対応する。
◆契約担当者が日常的にベンチマークシステムを使用し、価格をチェックすること。
◆SPD業者に病院の立ち位置や購買代行の趣旨を理解してもらい、交渉状況の進捗を確認する。 等
※各病院のシェア状況や立ち位置によって見直しする交渉手段は変わる。
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