特定保険医療材料の医事請求チェック -その方法論と実際の差異事例- (社会医療法人 蘇西厚生会 松波総合病院・300-500床未満)
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特定保険医療材料の医事請求チェック -その方法論と実際の差異事例-
医療機関名 |
社会医療法人 蘇西厚生会 松波総合病院 |
経営主体 |
医療法人 |
病床規模 |
300-500床未満 |
所属部門 |
用度・調達 |
投稿者 |
大田 雅也(業務部資材課・SPD センター) |
公開日 |
2011-05-27 |
- 背景
- 当院では、特定保険医療材料が全体の購入金額の半分を占めていた。また、SPD導入以前は、受払簿と呼ばれる台帳に手書きで現場から発注がきてそれを目で見て在庫品の中から払出す、目分量で在庫管理し少なくなれば手書きで注文するなど、非効率的な管理業務が行われていた。
そこで日々の業務の効率化を図るために、院外SPDを導入したものの以下のような問題が生じ、運用の見直しが必要となった。
・材料マスタが後追いで作成され、データの一元管理が出来なかった。
・在庫の一元管理も出来ていなかった。
・持ち込み医材等がノーチェック。
・業者の請求金額が合わないことが多かった。
・医事整合のためのデータが作成されなかった等。
- 取り組みの内容
- 上記の問題点を解決する為に、本来のSPD導入目的について再確認した。そして、その目的に合ったSPDシステム・SPD運用の仕様設計からやり直した(医事請求漏れの防止とチェックも目的とした)。
その結果、当初の院外SPDから院内SPDへ運用を切り替えることになった。
- 取り組み後の状況
- 院内SPDの導入効果としては、以下のようなものがあった。
・SPDセンターがコンパクトになり、職員の役割分担も明確になり管理しやすくなった。
・定数管理範囲の拡大により、部署から臨時請求が激減した。部署も請求がバーコードになり請求業務が軽減した。
・システムを活用して在庫管理がしやすくなった。
・職員の業務を事務から管理にシフトさせることができた。
・材料委員会が発足し、医師・看護師のコスト意識が飛躍的に向上した。
・使用実績データの管理が可能となり、経営データ分析等の経営改善に繋がっている。
・医事整合シートにより、請求漏れの追跡ができるようになった。
・月末など、使用日と購入処理日(業者の売上日)が異なっていても、使用日で消費を取る運用(データが別に生成されるシステム)を徹底したため、医事請求と同じ月で消費実績が生成される。これにより本来のSPD導入目的であった「医事整合」ができるしくみを整えることが出来た。
テーマと関連する企業・商品
帝人株式会社
医薬品や医療器材を正確且つ効率的に管理するためのICタグを用いた棚管理システム
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