情報マネジメントによるコスト削減の取り組み																	(金沢医療センター・500床以上)								 
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									| 医療機関名 | 金沢医療センター | 
																
									| 経営主体 | 独立行政法人 国立病院機構 | 
																
									| 病床規模 | 500床以上 | 
																
									| 所属部門 | 用度・調達 | 
								
									| 投稿者 | 山田 健司(企画課 契約係長) | 
								
									| 公開日 | 2016-07-15 | 
							
						
					 
				 
				
					- 背景
- MRPベンチマークシステムの導入当院では、診療材料費が年間約15億円と増加傾向であったこと、首都圏と比較すると患者確保が難しく、
 今後の収益増が見込めない状況から、2015年4月よりMRP社のベンチマークシステムを導入し、
 コスト削減の取り組みを開始した。- 導入1年目のコスト削減結果取り組みの結果、年間約8千万円のコスト削減効果があった(※2015年4月と2016年3月の比較)。
 1年目の結果は、病院長を始めとする職員の協力のおかげで達成することができた。
 ここでは、2年目以降、現在進行形で当院が行っている取り組みについて紹介する。
- 取り組みの内容
- 1)情報公開とフィードバック- 
- 
当院には外部からは閲覧出来ない「院内専用のホームページ」が開設されている。 - 
院内での情報公開とフィードバックのため、コスト削減の結果を簡単に閲覧できるように、この中にベンチマークのページを作成した。 - 
その後、院内広報で職員に周知し、取引先業者にも説明を行った。 - 
下記に、院内ホームページ掲載直後の反応を一部紹介する。
 
 
 
 [職員の反応]
 1年目のコスト削減に協力してくれた医師・看護師などからは、
 「頑張って良かった」「やった甲斐があったね」などの声をもらうことができた。
 結果のフィードバックによって、協力してくれた職員にも達成感と充実感を味わってもらうことができた。
 また、他部門との比較が一目で出来るようになったことから、結果が出ていない部門にも危機感が生まれ
 「自分の所も何とかしたい」という声が出てくるようになった。
 
 [卸業者・メーカーの反応]
 診療報酬改定があったため、4月に償還・加算材料、7月に手術室関係、
 9月にその他一般材料という交渉スケジュールで進めていたが、
 事務部門から何も言わなくても、卸業者やメーカーから「コスト削減に協力する」
 「見積徴取のスケジュールを早めて欲しい」と言って来てくれるようになった。
 
 - 2)診療報酬改定後の結果を更新新単価の結果を反映し、関係職員に伝達を行った。
 また、協力してくれた卸業者やメーカー、好結果または大幅に改善した部門をピックアップして情報提供を行った。
 下記に更新後の反応を一部紹介する。
 
 [更新後の反応]
 新単価のベンチマーク結果が良好だったため、満足したという反応が返ってくるかと思っていたが、
 「もっと良い結果にしたいがどうしたらいいか?」という意見が出始めた。
 卸業者やメーカーからは「先生に凄く喜んでもらえた」「努力を認めてもらえて嬉しかった」
 「モチベーションが上がった」など、職員以上に多くの意見が寄せられ、次回の協力をお願いしても
 快く承諾してくれる流れができた。
- 取り組み後の状況
- まとめ①ベンチマークの結果が、経営指標の一つとして認識され、好結果が出た部門は、
 医療機器の購入などを優先的に検討する流れができた。
 
 ②事務部門と各部門の協力体制が自然と構築された。
 これまでは一部の職員だけでコスト削減に取り組んでいたのが、より多くの職員から協力を得られるようになった。
 
 ③病院側のコスト削減は、卸業者やメーカーの売上減と表裏一体だが、その中でコスト削減を実現しつつ、
 病院と業者間の関係も以前と比較して明らかに良くなった。
 
 ④この結果を受けて、診療材料だけでなく医療機器の購入や役務にも波及し、
 お互いが協力し合って病院を盛り立てていく体制が生まれつつある。
 
 - 最後に実は、当院のこの取り組みはMRPベンチマークシステムと同じ手法を取っている。
 情報は持っているだけでは価値がない。
 当院では、事務部門に集まってくる情報を効率的に管理・分析・加工し、
 情報を公開または伝達することで、経営に生かしていくことを大切にしている。
 今後も、この「情報マネジメント」の取り組みを続けていきたいと思う。
 
 
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