専門・認定看護師の活動の可視化と看護師の希望 (独立行政法人 労働者健康福祉機構 大阪労災病院・500床以上)
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専門・認定看護師の活動の可視化と看護師の希望
医療機関名 |
独立行政法人 労働者健康福祉機構 大阪労災病院 |
経営主体 |
国公立病院 |
病床規模 |
500床以上 |
所属部門 |
看護 |
投稿者 |
三宅 知里(看護部) |
公開日 |
2015-08-05 |
- 背景
- A病院は、平成25年4月に専門看護師1分野1名・認定看護師は12分野18名になった。そこで、平成25年度に、活動が見えやすく活用しやすい専門・認定看護師を目指し、リーフレットの作成や活動報告書を作成し、活用を促進し活動のアピールを行った。
今回、A病院における専門・認定看護師の活動の可視化と、それらに関する看護師長補佐、看護師の意識を調査し、今後の効果的な活動に活かしていくことにした。
- 取り組みの内容
研究対象
A病院に在籍する看護師長補佐20名、看護師568名。
調査内容
A病院における専門・認定看護師の「活動認知」、「活用状況」、「役割認知」を把握し、それらに関する看護師長補佐、看護師の「専門・認定看護師への希望」を調査した。
測定用具
自己で作成した「専門・認定看護師の活動と活用状況」「専門・認定看護師の活動と活用の意識」に関するアンケート用紙。
データの収集方法
各看護師長に依頼文を配布し、研究の協力に関する了解と記入方法の理解を得た。
アンケート用紙は無記名とし、アンケート用紙記入を持って、同意が得られたものとした。回収は留め置き箱に回収した。
データ分析方法
各項目別に集計し、クロス集計を行った。
・「活動報告書の閲覧」と「専門・認定看護師の活用」について
・「専門・認定看護師の役割の認知」と「専門・認定看護師への希望」について
倫理的配慮について
本研究は、研究対象施設の看護部倫理委員会の承認を得て実施した。
- 取り組み後の状況
結果と考察
A病院に在籍する看護師長補佐20名、看護師568名にアンケートを配布し、看護師長補佐20名(回収率100.0%)、看護師471名(回収率83.0%)から回答を得た。全てを有効回答とした。
(1)活動報告書に「目を通した」「目を通していない」の2郡と、専門・認定看護師を「活用している」「活用していない」を2郡に分けてクロス集計を行ったところ、
「活動報告書に目を通し」「専門・認定看護師を活用している」が91.5%であった。
以上から、多くの看護師が専門・認定看護師の活動を知り、活用できていると考えられる。
今後も活動の可視化は専門・認定看護師活動の中で重要であり、全職員に対して可視化に努める必要がある。
(2)専門・認定看護師の役割を「知っている」「知らない」の2郡と、自分が専門・認定看護師を「希望する」「希望しない」の2郡に分けてクロス集計を行ったところ、「専門・認定看護師の役割を知り」「専門・認定看護師を希望する」が17.1%、
「専門・認定看護師の役割を知り」「専門・認定看護師を希望しない」が82.9%であった。
以上から、役割を知り活用しても自身が専門・認定看護師になりたいと希望する看護師は少ないことから、今後はそれぞれの分野で魅力をアピールし、プラスなイメージを持つような戦略が重要であると考えられる。
今後は専門・認定看護師全体としての評価を把握しつつ、それぞれの分野の課題を明確にし、魅力ある専門・認定看護師となれるように研鑽していく必要がある。
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